一人暮らしでも犬は飼えますが、おすすめしない2つの側面
めずらしく長文の記事になりそうな予感がします!
一人暮らしの人間×犬の暮らしについて考えてみます。
わたしは家族と暮らし〜一人暮らしを経験し〜
今は新しい家族と大型犬1頭と暮らしています。
一人暮らしをしていたとき
「あ〜!疲れた〜癒されたい!」
「パートナーもいないし、誰かと一緒に暮らしたい、犬と暮らしたいよ〜」
と考えていた時期が、私にもありました。
一人暮らしで犬と暮らすことは、できるにはできるのですが
・経済的な余裕がある
・時間の余裕がある
この条件のどちらかに当てはまったほうが、犬との暮らしは楽かもしれません。
個人的には、相当良く考えないと自分で自分の首を絞めることになると思います。
お金の面、犬との関係性の面から解説します。
お金の面:子犬を迎え入れて1年以内にかかる出費
全て実体験に基づく仮定の金額ですが、簡単に計算するとこんな感じです。
1.子犬をペットショップで購入する場合、子犬の生体代金
2.ドッグフードなど食事系の準備
3.トイレ系の準備
4.おもちゃ系の準備
5.ワクチンなど動物病院系
6.その他の準備〜必要(首輪、リード、ケージ、市町村への登録)
7.その他の準備〜なくても良い(サークル、ベッド、消臭剤、ティッシュ、トイレットペーパー、ペット保険etc)
1.子犬をペットショップで購入する場合、子犬の生体代金
1頭6万円〜高いと30万円も40万円もしますが、だいたい20万円前後かかります。
外国はもっと安いんですけどね。
2.ドッグフードなど食事系の準備
例えば我が家はロイヤルカナンというドッグフードを食べさせていますが、1袋4,000円程度です。
簡単に言うと1ヶ月1袋くらいのペースで消費します。
あとはおやつで犬用ビスケットを与えます、これが月に〜1,000円程度。
子犬を迎える時は食事皿と水の皿を2枚購入するのでこのお金もかかります。〜2,000円程度で購入できます。
3.トイレ系の準備
犬は人間のようにトイレで用を足しますが、犬のトイレは人間のトイレとは違います。
トイレトレーというトイレの居場所があり、そのトレーにシートを敷いて、そのシートの上におしっこやウンチをします。
トイレトレーは、〜2,000円くらいでしょうか?
我が家はAmazonで2,000円以下の物を購入しました。
トイレトレー自体は半永久に使えますが、お金がかかるのはトイレトレーではありません。トイレトレーに敷く、トイレシートにお金がかかります。
トイレシートは、ネットなどでうまく購入すると、100枚入り1,000円、もしくはそれ以下の値段で買えることもあります。
我が家の大型犬が1日に消費するトイレシートは、〜8枚程度です。
1日8枚消費するとして、10日で80枚、20日で160枚、1ヶ月(30日)で240枚。
単純に100枚1,000円の物を購入すると、2,400円くらいと考えていいですね。
ただしこれは「底値」で、2,400円のトイレシートって全然良いのもではありません。
トイレシートについて語り始めるとまた長くなるのですが、100枚1,000円程度のトイレシートは、品質が良いものではありません。「品質の悪いトイレシートだ」とは言いませんが、品質が良いものではありません。
トイレシートの品質ってどう違うの?という話はまた今度書きたいと思います。
女性の読者さまに対してわかりやすく言うと
・生理2日目
・そこそこ経血量も多い
・普通の日用のナプキンしか持っていない
・夜用のナプキンなどをドラッグストアかコンビニに買いに行きたいが、状況的に買いに行く時間もなく、周囲の人に借りることもできない
・タンポンも入れていない
・いつ血がこぼれるかわからない
・そのうえニオイモレも起きるかもしれない
...みたいな感覚です。
この状況、けっこうしんどいですよね。
犬のトイレシートが粗悪だと、簡単に言うとこんな感じだと思っています。
4.おもちゃ系の準備
「犬のおもちゃ?ぬいぐるみでもあげておけば遊ぶでしょ?」
「100均でボールでも買えば良いでしょ?」
いいえ、違います!
犬のおもちゃは、犬専用のおもちゃを与えなければいけません。
わたしも犬を飼い始めるときに学んだのですが、「その辺で売ってるぬいぐるみやボールを適当に与えてはいけない」と思ってください。理由はもちろんあります。
我が家は子犬を迎えたときに2,000円〜3,000円程度の金額を使いました。
5.ワクチンなど動物病院系
ワクチンを計3回打ちました。
生まれてすぐに、子犬が産まれた場所のオーナーさんがワクチンを打ってくれていたので、それも含めると4回かな!?
(すみません、うろ覚えです)
・確かそれぞれ2万円もかからない程度の金額
・月に1回ずつ
以上のワクチンは、感染症などの予防をするワクチンです。
動物病院は、初めてかかると初診代を2,000円程度払います。
その後再び行くと、再診代として毎回500円程度払います。
人間の病院と同じです。
ワクチン接種が終わったら、狂犬病の注射を打ちますがこれは3,000円程度です。
その他、我が家は生後3ヶ月くらいのタイミングでレントゲンを撮らなくてはいけないことが急に発生して、8,000円程度の出費が発生しました。
また、寄生虫のチェックもしましたので、これも数千円かかりました。
6.その他の準備〜必要(首輪、リード、ケージ、市町村への登録)
首輪は、〜2,000円程度で購入できます。
散歩し始めてから購入すれば良いです。
良いものはすごく良いお値段がします。当然大きな首輪ほど値段が高いです。
超小型犬〜小型犬であれば、〜2,000円も出せば丈夫な首輪が買えますが、小型犬の場合首輪は首に負担がかかりすぎることもあるので、胴体に取り付けるボディスーツのような胴輪(ハーネス)の方が良いかもしれません。
これもピンキリで、様々な値段のものがあります。
リードも安いものは安く、高いものは高いですが、〜2,000円程度で購入できます。
ケージは、犬を運ぶときに使います。車に乗せたり、動物病院に連れて行くときなどです。
我が家は大型犬用なので2万円程度でした。
超小型犬や小型犬であれば〜1万円程度でしょうか?
市町村の登録は1頭3,000円程度です。迷子札の交付をしてもらいましょう。
マイクロチップを埋め込む場合には別途値段がかかります。例えば港区青山のこの動物病院は、登録事務手数料1,000円、マイクロチップ注入代金5,250円(税込)です。
7.その他の準備〜なくても良い(サークル、ベッド、消臭剤、ティッシュ、トイレットペーパー、ペット保険etc)
サークルは、簡単に言うと動物園の檻のようなものです。
犬の行動範囲を制限するために使います。
多くの人が、サークルを部屋の一角に置き、その中にベッド、トイレなどを配置して子犬がそこで過ごすようにします。
我が家は買いませんでした。大型犬なので部屋で自由にさせて、ベッドで一緒に寝てたり床で寝たりさせています。
〜3万円も出せば購入できます。結構良い値段するんですよ。でも、良い値段するものの方がいいと思います。
犬のベッドは、その通り犬が寝る場所です。
我が家は買いましたがおしっこでギタギタになり、1ヶ月程度で捨てました(涙)
〜3,000円も出せば購入できます。
消臭剤は、犬がおしっこを間違えてトイレ以外の場所でしたときに使います。おしっこの匂いが部屋中に残っていると、子犬は「ここもトイレ、あそこもトイレ」と認識してしまうため、トイレ以外の場所でおしっこを間違えてしてしまった時は、完全に消臭します。〜1,000円も出せば購入できます。
ティッシュやトイレットペーパーは、必需品です。
特に子犬は、毎日がお祭りです(涙)
「おしっこそこでしたの!?」「ウンチ踏んだの!?」「おしっこした後におしっこを踏みまくって、そのまま部屋を歩き回ったの!???」みたいなハプニングが、毎日起こります...!
我が家は最初の月は〜3,000円は使った気がします。
ペット保険もピンキリですが、0歳のうちに加入すると年間2万円未満程度のプランが多いと思います!純血種の犬の方が値段が高く、ミックス犬は値段が安いです。
犬との関係性の面:犬にかける時間と体力はあるか?
犬は、一生赤ちゃんを育てているような感覚になると思います。
子犬の時はなんの分別もつかないので、全く何もできない、わからないのでかかりきりです。こちらが家事をしていても仕事をしていてもくつろいでいても「遊ぼう!」とアピールしてきます。
・仕事をしている、仕事に行く
・勉強をしている
・疲れている
・彼氏、彼女と遊びに行く
・友達とパーティーをする
・引越しなど転居が発生する
・子供の世話をする
・親の介護をする
・長期出張に行く
・長期休暇を取る
・自分自身が体調を崩す
・家族が体調を崩す(犬アレルギー、ハウスダストアレルギーなど)
このような、人生の様々な時間や節目で、自分や家族の身の回りの世話もしながら、同時に「犬も幸せな時間を過ごせているか?」と考えなければなりません。
犬は家族の一員だと思います。
なんなら「自分よりもまず『犬は幸せか?』と考える」くらいの気持ちで一緒に過ごさなくてはならないと思います。
犬がいると行動が制限されます。
世話をしないといけないからです。
一生赤ちゃんのような生き物です。
餌をあげる、水をあげる、遊ぶ、散歩に連れて行く、毛のトリミングに連れて行く、ブラッシングする、ブラッシングしてもしても部屋が毛だらけなので部屋の掃除をするなど、本当に毎日毎日手間がかかります。
大学の勉強が忙しい、仕事が忙しい、家族の世話がある、遊びに行って朝帰りしたい、それでも犬の世話もしなければなりません。
犬も、飼い主であるあなたとのコミュニケーションを求めています。遊びたいんです。あなたのことが大好きなんです。構ってほしいんです。
犬の好きな、ボール遊びや引っ張りっこ遊びでたくさん遊んであげなくてはいけません。すごく体力を使いますよ。
さらに毎日散歩に連れて行き、歩かせてあげないといけません。大きな犬になればなるほど、適切な運動量を保たないと、犬の足腰にも悪く、犬もストレスを溜めてしまいます。
また、部屋を綺麗に保たないといけません。拾い食いをする、なんでも口に入れようとする、噛もうとする、とにかくやんちゃです。犬自体にかける時間と、犬の生活環境を整えるための時間とが必要になってきます。
結局、犬の世話をする、部屋を綺麗に保つのに必要なのは時間かなと思います。
自分の時間をいかに犬に使うことができるか、そこがポイントになるのかなと。
手間がかかりますが、手間をかけただけ幸せにニコニコしてくれます。
手間をかけなければ、あなたの言うことは聞きません。
「あ、飼い始めたはいいけど、ダメだ、一緒に過ごせない、世話はできない」では遅いです。
「あ、元気だったけど年老いてきた、介護をしてあげれないから飼い続けることはできない」なんてことはできませんが、そうする人は多いです。
犬は40万程度の金額を払えば、すぐに手に入れることができます。この金額が高いのか安いのかは人それぞれですが、全国の保健所には「もう飼えなくなっちゃったから」と毎日のように犬が連れてこられます。
犬を飼い始めることは、お金さえ払えばできることです。
お仕事をしている方であれば、ボーナスでもつぎ込めばすぐに家族に迎えることができます。
しかし犬の一生の面倒をみる覚悟がない人に子犬を飼う権利はないと思います。
我が家の愛犬について
我が家は、わたしとパートナーが離れて暮らすことになったら、私が犬を引き取ると決めています。
犬を家族に迎える時点で、話し合って決めました。
世の中には「離婚します、パートナーのことを思い出してしまって辛いから、もう飼うことはできない」という身勝手な理由で犬を手放す人もいます。
その気持ちはわかりますが、わかるのは「パートナーのことを思い出してしまって辛い」までですね。
離れたパートナーのことを思い出してしまって辛くても、犬も辛いです。一緒に過ごしていた家族が離れ離れになるなんて。
人間同士に何かあっても、最後まで一緒に生きる覚悟で一緒に生活しなければなりません。
例えば「仕事で疲れるから、癒されたくて犬を飼いたい」なんて無理です。
昔、そう考えていた頃の私に「バカヤロウ!」と言いたい〜!
こんな手がかかる生き物、仕事で疲れ果てて朝まで飲み歩くような生活をしていた頃の私が、飼えるわけがありません(笑)
今は朝まで飲むことはありません。
パートナーと時間を調節しながら生活をしています。
「明日何時に帰ってくる?」「う〜んそれなら私の予定を調節するね」などなど
まるで子育て、まさに子育てです。
仕事で疲れても世話をしなければいけない、
家に犬がいるなら朝まで飲み歩くことはできない、
転勤や昇進しても犬の世話もし続けなければならない、
結婚しても犬も一緒に連れていかなければならない、
犬と一緒に生活するということは「ペットOK」の物件で生活しなければならない、
旅行に行くときは「一緒に連れて行くか、ペットホテルに預ける」という選択肢を選ばなければならない、
犬がいると考えなければならないことが多く、できることに制限がかかってきます。
とにかくお金もかかります.。
様々な覚悟のもと、一緒に生活しないといけないんですよ。
でもそのあたりを全てクリアできるなら、犬は最高のパートナーになってくれます。
外出して、家に帰ってきたら、それはもうものすごい喜びようです。
おしっこを漏らしまくり、尻尾でおしっこを部屋中に飛ばしてくれます(涙...!)
朝起きたら「ご主人、起きたの!?おはよう〜!!!」と喜んでくれます。
おしっこうんちをしたら「おしっこうんちしたよ!」とアピールしてくれます。「ウンチできたの!?偉いね〜!!」と褒めるととても嬉しそうにします。
「ご飯食べるよ!」と声をかけると「ワンワン!!」と吠えまくって大喜び。
お散歩に行くととても嬉しそうにしっぽをピョコピョコさせながら歩いています。
毎日、それはそれはかわいい姿を見せてくれます。
犬との生活は最高で、大変です。
一人暮らしでも犬は飼えますが、色々な覚悟のもと「今なら飼える!」というタイミングで、ぜひ一緒に暮らしてみてくださいね〜!