犬ブログ

ゴールダー(ゴールデンレトリーバー×ボーダーコリー)の成長記録と、犬について調べたこと、知ったこと。

子犬の散歩デビューとは?

子犬の散歩デビューから現在への変化を記録に残します。

子犬の散歩について悩んだ時に、自分が知りたいことが書かれている場所がなかったので、ここに残しておきます。

 

子犬の散歩について悩んだこと

「ワクチン接種をしてからにしよう、遅くてもいい、生後●ヶ月から、まずは社会化から」などとたくさんのWebサイトに書かれています。しかし私は、犬を子犬から育てるのは初めてだったので、もっともっと「超初心者向けの情報」が知りたかったのです。

超初心者向けの情報として、我が家で子犬にしたことを細かく記録します。

 

 

まずは家の中を、段階を踏んで慣れさせる

まず子犬を、少しずつ時間をかけて家のあらゆる場所に慣れさせるようにしました。

 

最初にケージを置いた場所が彼女の世界

子犬は最初に、家族と家に慣れることが仕事です。

最初にケージを置いた部屋は寝室でした。

そこが彼女の世界!

寝室では元気一杯、スリッパは噛むわ、おもちゃは噛むわ、食事と水の皿を置いたトレーを噛んで皿をひっくり返すわ、とにかく元気。

なんなら問題児でした。笑

 

寝室から出るのを怖がる

寝室では怪獣の子犬でしたが、まずリビングに出るのを怖がりました。

リビングに出れるようになるために数日かかりました。

 

寝室とリビングを行き来できるようになる

なんとか寝室からリビングに出ることができるようになった子犬。

新しい場所を歩き回って、クンクンと匂いを嗅ぎまわって歩いていました。

寝室では「遊んではいけないもの、噛んではいけないもの」を仕分けていたのですが、リビングはある程度は片付けていたものの、子犬に噛んで欲しくないもの、遊んで欲しくないものがたくさん。

 

しかし子犬にとってはおかまいなしですよね。

人間が「遊ばないで!」って言ったって、気になるものは気になる!

 

最初からとにかく叱ったので、電気ケーブルや充電コードの類。

ほんの赤ちゃんの子犬でしたが、電気関連のケーブルやコードで遊ぼうとすると、「コラ!」「ダメ!」「No!!」と伝えて叱りました。

その甲斐あってか、今はほとんど興味を持ちません。

 

とにかく子犬は、寝室とリビングの行き来はできるようになりました。

 

寝室とリビング以外の場所に行けない

寝室とリビングの行き来はできても、別の部屋に行くために飼い主が移動しても、子犬は寝室とリビングの範囲まではついてくるのですが、それ以外の範囲にはついて来ませんでした。

 

「おいで!」と声をかけても来ませんでした。

やはり慣れた場所しか歩けない様子。

 

台所には立ち入りできないようにする

台所はリビングから見える場所にあり、子犬も興味深そうでしたが、立ち入りできないように柵をつけました。

料理をしますし、犬にとって危険な食べ物であるネギやタマネギなどを扱うこともあり、みじん切りなどが床に落ちている可能性もあるためです。

犬を家族に迎える前から、立ち入れないようにしようと決めていました。

 

家族が出入りする様子を興味深そうに眺める子犬。

何度かついてこようとしましたが、「わわわ!」などと言って脅したら、びっくりしていました(ごめんね)

これからも入らないようにするつもりです。

 

 

洗面所に行けるようになる

寝室とリビング以外に、洗面所についてくるようになりました。

最初は「寝室からリビング」の時と同じように、ビビって目線だけ、ビビって顔だけひょっこりしていましたが、そのうちついてくるように。

歯磨きや、髭剃り、髪の毛を乾かすなどの様子を興味深く見つめてくるようになりました。

 

玄関へ行けるようになる

洗面所に顔を出すようになると、廊下を歩いて玄関に行けるようになりました。

 

しかし廊下までは歩かせても、玄関までは行かせないようにしていました。

なぜならば、靴があるから!

ゴールダーの子犬は私たちの室内用スリッパがとにかく大好きで、よだれでベトベトにしながらガブガブと噛み付き、破壊していましたw

玄関に行くと、靴があり、靴はスリッパと同じくらい?それ以上に?、飼い主の足の匂いがしっかり染み付いています。

子犬にとっては「おー!飼い主の匂いだ!フガフガ!」と興奮するに決まっています。

スリッパが大好きだから、靴も大好きになるだろう...と考え、靴のある玄関までは活かせないようにしました。

また、靴は外の世界を歩き回る時に履くので、変なウイルスやばい菌がついていて、ワクチン接種がまだ終わっていない子犬が靴を噛んだり舐めたりすることを避けたいと考えていました。

 

バルコニーに出すと震えて怖がる

家の中のあらゆる部屋に慣れ始めた頃、子犬を抱いて1日1回はベランダに出るようにしました。

最初は本当に、1分間程度からのスタートです。

外の世界が見えるように抱き上げて、しかし自分の体と子犬の体が密着するように抱いて不安を感じないようにし、撫でながら話しかけて外を見せました。

 

「いい天気だね」

「車が走ってるね」

「車の音がするね」

など、なんでもいいので話しかけました。

 

子犬は1週間以上続けても、ずっと震えて、ずっと嫌がって、ずっとガタガタ身震いをしていました。

それでも1日1回でも、毎日続けました。

 

玄関から出ると震えて座り込み、立ち上がれない

ベランダだけでなく、玄関から出てみることもしました。

もちろん震えて立ち上がれず、しゃがみこんで、縮こまっていました。

するようになってからは毎日、必ず抱き上げてからベランダもしくは玄関から外に出ました。

子犬は小刻みに震えているので、必ず抱き上げます。

しかし外なので、立ち上がることもできない子犬ですが、玄関から出るときは必ず首輪とリードはつけていました。

 

抱きしめて外を歩いても震える

ベランダでも、玄関から外に出ても、とにかく震える子犬。

全然慣れる気配がなく「他の犬のように外を歩ける日は来るのかな!?」と思いました。

会いたくて会いたくて震える、ではなく、怖くて怖くて震える、という状態ですね。

(おもしろくないですね)

玄関から外を、抱き上げたまま歩き回りました。

最初は震えてしがみついて、私の体に爪が食い込んでいました。

痛いです。笑

それでも歩いて、お花に顔を近づけてみたり、葉っぱに顔を近づけてみたりしました。

 

急に歩けるようになる

ある日突然、どこかのスイッチが押されたかのように歩けるようになりました。

本当に突然でした。

 

歩くの楽しい!とばかりに歩き、驚きました。

最初は1キロも歩かせませんでした。

いつも抱き上げて歩いていたコースを歩きました。

 

また、ワクチン接種も全て終えていないので、決して他の犬と接しないようにしました。

子犬の体に何かあってからでは遅いので...!

地面を舐めさせるなども絶対にさせませんでした。

 

お散歩大好き犬のできあがり

今は生後4ヶ月、お散歩が大好きです。

走るの大好き。

飼い主の横をゆっくり飼い主のペースで歩くなんてできない、とにかく何にでも興味津々!

すごく可愛いです。

「歩くの楽しいー!!」という気持ちがにじみ出るように楽しんで歩いています!

フガフガ言いながら、走ろうとする子犬を制す飼い主。

大変です。笑

 

子犬の散歩デビューで悩んだこと

Webの記事をどんなに読んでもよくわからなかったのは、社会化。

知り合いのペットシッターにも、「ワクチン接種が終わる前から外に出してもいい」と言われましたがその意味もよくわからなかったんです。

「ワクチン終わってないのに外には出せないでしょ!」と。

 

しかしわかったのは、「慣れるまではなんでも怖がる子犬もいる」ということ。

少なくとも我が家の子犬はそうでした。

まず時間を日数を十分にかけて、家の中に慣らす。

家の中を慣れたら、外の世界に慣らす。

外の世界は、ワクチン接種が終わっていないので飼い主が絶対に離さないようにして抱き上げて、慣らす。

こんなふうに外に出す出し方は、ワクチン接種が終わるまではしてもいいんだな〜と。

というかむしろ、こうやって段階踏んで慣れさせないと、怖がりの犬になってしまうのではないかということ。「ワクチン終わったよ!家の中にいたけどハイ外に行くよ!」というのも急な話ですよね。

 

家の中に慣れることも、外の世界に慣れることも、時間がかかることもある。

そのペースは犬それぞれ。

そして、慣れていない、怖がっているのに無理させないことも大切。

犬それぞれのペースに付き合ってあげて、根気よく「よく頑張ったね」と褒めてあげることも飼い主の仕事だな〜と思いました。

少なくとも我が家の子犬はビビリなので、こうやって時間を費やして段階を踏んで慣れさせて、本当に良かったです。

 

子犬にとっての散歩デビューや社会化は、決して『犬同士が仲良く社交的に生きること』だけが目的ではなく、『子犬自身が社会に慣れること』が目的です。

 

我が家は、最初「最初はこんなにびっくりするのか」というぐらい、家の中の探検でも外に出しても子犬は「なんにでもびっくり仰天!!!」していました。

 

家ではテレビでバンバンアクション映画を流して、ボリュームは子犬のことなんておかまいなしで大きくしたりもしていて。

それでも子犬はテレビの音など気にせず、楽しそうに遊んだりスヤスヤ寝ていました。

 

それでも外に出すと「バルコニー怖い!!」「お外怖い!!」と、シッポを丸めて震えて怖がる子犬...。

どんなに怖がっても、1日少しだけ、少しだけ、と毎日少しずつ付き合いました。

多分ここで無理やり歩かせようとしたり、無理やり外の地面に下ろしたりしていたら、怖がりでビビリな性格になってしまったのではないかなと思います。

根気よく続けていたら、急にどこかの糸が切れたかのように「歩く〜!」「歩きたい!」と、歩き始めてくれました。

 

他の犬と仲良くするとか、

ちゃんと歩くとか、

社会化とか、

他の犬はもう歩けるとかこんなにすごいとか、

そういう周りのことや通説や定説みたいなことはどうでもいいので、目の前の子犬の気持ちに向き合って、子犬に「大丈夫」「頑張ってるね」「怖くないよ」「これ、なんだろうね?」と時間をかけて慣れさせたり散歩に付き合ってあげることが大切なんじゃないかなと思いました。

 

ネットには「家でテレビの音を大きくしたりしよう」「まずは公園で遊ばせよう」「キャリーに入れて外に出そう」などとありますが、我が家は子犬がとにかく震えていたので、大型犬の子犬でそこそこ重いのですが抱っこして、飼い主の体温がわかる、声が子犬の耳元に直接聞こえる状態を維持するようにしました。

でも、ケースに入れて持ち歩いてもいい犬もいるかもしれませんし、「キューティ・ブロンド」で主人公がチワワをカバンに入れて持ち歩くようにしてもいいのかもしれません。犬が怖がらないようにしてあげるのがベストだと我が家は考えました。

そのためには愛犬をよく観察したり、様々な方法を試しましょう。

 

おかげで今は、人にも犬にも何にでも興味津々の、懐っこい性格の子犬になりました!