犬の避妊手術のメリットとデメリットを比較します
男の子の犬に対して、妊娠「させない」体にする手術のことを、去勢手術といいます。
男の子の犬に対して、妊娠「しない」体にする手術のことを、避妊手術といいます。
- 去勢手術とは
- 避妊手術とは
- メリット1〜雄犬の病気予防
- メリット2〜雌犬の病気予防
- メリット3〜独特の問題行動の軽減
- デメリット〜子孫を残すことができない
- 動物病院で教えてもらったデメリット
- アメリカの論文で解説されたデメリット
- 我が家の場合〜避妊手術をすることにしました!
去勢手術とは
要するに、種無しのオスイヌになります。
モノ自体を切り取るわけではないため、モノ自体は残ります。
精巣という、精子を作り出す部分を手術で取り出すので、精子が作れない体となります。
避妊手術とは
卵子のないメスイヌになります。
女の子も、大切な部分がなくなるわけではありません。
手術で卵巣を取り出し、精子が来ても卵子がない、つまり受胎しない体となります。
メリット1〜雄犬の病気予防
オスイヌは、精巣や前立腺の病気
(文章を押すと、動物病院のホームページに飛びます)
という研究結果が発表されているそうです。
そうすると「じゃあ結局、前立腺がんが発症する確率ってそもそもどの程度なの?」という話になりますが、確実な数字は探せませんでした。
しかし、前立腺がんは膀胱を切除することで治療できるガンです。
つまり去勢手術をすると前立腺がんを発症する確率は4倍に跳ね上がるが、万が一かかったとしても手術でガンを取り除くことができることもあるわけです。
これをどう考えるかは飼い主の方次第ですが、
ガン以外の病気の予防につながるのであればメリットと考えていいのではないでしょうか?
メリット2〜雌犬の病気予防
乳腺の腫瘍や、子宮卵巣の病気の予防になります。
さらに子宮蓄膿症、子宮内膜炎、子宮卵巣腫瘍は完全に防ぐことができます。
「完全に防ぐことができる」ってものすごく説得力の強い言葉です。
そして、乳腺がんも予防できます。
メリット3〜独特の問題行動の軽減
オスイヌであれば、
おしっこをかけてまわるマーキング行為が減るほか
攻撃的でケンカっ早い行動が穏やかになります。
オラオラなヤンキーが、穏やかなジェントルマンになる
とでも言った方がわかりやすいでしょうか。笑
実際にオスの犬を飼ったことがないので実体験ではありませんが、みなさん効果があるとおっしゃいますね。
またメスイヌであれば、生理の時のイライラからくる行動がなくなります。
避妊手術をすると生理自体がなくなるため、出血もなくなるうえに
問題行動も減るというわけです。
PMSがひどい人間の女性たちからすると
「なんて素晴らしい!」と思う人もいるかもしれません。笑
デメリット〜子孫を残すことができない
たったひとつの、そして悲しすぎるデメリットがこれです。
愛する愛犬の子供、子犬を手に取ることができない。
これは人間にとっては悲しすぎるデメリットだと考えます。
ただし犬は、「妊娠したい」という生き物ではないらしく、産んだら産んだで可愛がる親もいれば、可愛がらない親もいるそうです。
え?本当にそんなことあるの?と思いますが、
確かに人間でも子供を虐待する親はたくさんいます。
そのことを考えても、同じ哺乳類として「子供を愛さない親」が
動物病院で教えてもらったデメリット
これは私もよくわかっていなかった、知らなかったデメリットです。
動物病院で避妊手術の話をした時に教えてもらったことは、
手術をすると、成長が止まるというものです。
これについて論文などを探してもうまく探せなかったのですが、
手術をすることで大きく成長せず、手術をした頃の体型から成長しないのだそうです。
家族に「動物病院でそう言われた」と話すと、「そんなことは聞いたことがない」と言っていました。しかし家族は獣医師でも動物の看護師でもないので、なんとも言えないところです。
アメリカの論文で解説されたデメリット
こちらのブログ記事で、わかりやすいデメリットを紹介されています。
参考になったので、気になる方はぜひ読んでみてください。
こちらの記事の中で、デメリットとして肥満があげられています。
我が家の子犬のお母さん犬は、子犬を産んだ後に避妊手術をしました。
その後、急激に太りました。
5ヶ月ぶりぐらいに会った時に驚いたのは、丸々とした体!
とにかく太っていました。
そのため避妊手術によって肥満が引き起こされるというのは、
確かに犬によっては起こることなのだと
身をもって確認した項目でもあります。
我が家の場合〜避妊手術をすることにしました!
我が家の子犬は避妊手術をする予定です。
様々なことを考えた結果です。
主に彼女の健康と長生きを願って、手術をすることにしました。
とても悩ましい選択なので、とても考えて悩んだ結果です。
犬にとっては「一度は妊娠したい」「子供を産んでおきたい」
というような感情は生まれない、ということも
「そうか、そのような感情がないのであれば手術をしてもいいかもしれない」と考えるきっかけになりました。
「一度は妊娠させたい」「子供を産ませてあげたい」
と思ってしまうのは人間側の考えなのかとわかると
避妊手術自体が、自然の営みや流れを壊すことになりますが
犬の一生が長くなったり、より幸せになったり、
苦しくなくなるのであれば、お金をかけて手術をしてあげたいと思いました。
もちろん我が家の子犬のDNAを受け継いだ子犬を家族に迎えたかった、という気持ちはあり、最後まで悩みました。
各ご家族それぞれの決断ですが、何よりも
犬と家族にとっての幸せな選択がされるといいです。