赤ちゃんと犬、犬の赤ちゃん、そしてケージ問題
人間の赤ちゃんと犬との生活、
犬の赤ちゃんと人間の赤ちゃんの生活、
犬の赤ちゃんと人間の生活について考えます。
主に「人間の赤ちゃんと犬との生活」について考えます!
- 先に結論:犬との生活に人間の赤ちゃんが登場したときは、人間の赤ちゃんにも、犬にも、両方にケージが必要です!
- 人間の赤ちゃんと、犬の生活
- 人間の赤ちゃんと犬の生活で気をつけるべきこと1.感染症
- 人間の赤ちゃんが犬から感染症をもらわないためにするべきこと2つ
- 人間の赤ちゃんと犬の生活で気をつけるべきこと2.人間の赤ちゃんのアレルギー
- 人間の赤ちゃんをアレルギーから守るためにするべきこと2つ
- 犬との生活に人間の赤ちゃんが登場したときは、人間の赤ちゃんにも、犬にも、両方にケージが必要です!
- 人間の赤ちゃんと犬が共存するコツ1.赤ちゃんの部屋を用意
- 人間の赤ちゃんと犬が共存するコツ2.犬を清潔で健康に保つ
- 人間の赤ちゃんと犬が共存するコツ3.犬のくせを直す
- 人間の赤ちゃんと犬が共存するコツ4.犬にとって「家族の中で最も力のある人=ピラミットのトップの人」が、「犬も赤ちゃんも大切な存在だよ」であると示すこと
- 結論:人間の赤ちゃんにも犬にも居場所を作る
先に結論:犬との生活に人間の赤ちゃんが登場したときは、人間の赤ちゃんにも、犬にも、両方にケージが必要です!
結論に対する理由をこれから説明します。
「もともと犬と生活をしていた」
「犬との生活に、人間の赤ちゃんが追加された」、
このシチュエーションの場合は犬にも人間の赤ちゃんにも、ケージを用意しましょう。
人間の赤ちゃんと、犬の生活
人間の赤ちゃんと、犬が一緒に生活をするときに気をつけるべきことは2点。
人間と犬の両方がかかる共通の感染症と、人間の赤ちゃんのアレルギーです。
人間の赤ちゃんと犬の生活で気をつけるべきこと1.感染症
人間と犬が共通してかかる感染症は以下です。
・狂犬病(噛まれたら)
・パスツレラ症(噛まれたり引っかかれたりしたとき)
・カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症(犬との接触や飛沫から)
・コリネパクテリウム・ウルセランス感染症(犬との接触や飛沫から)
・かいせん(接触)
・レプトスピラ症(おしっこから)
・Q熱(うんちやおしっこから)
・リステリア症(うんちから)
・サルモネラ症(うんちから)
・カンピロバクター症(うんちから)
・エルシニア・エンテロコリティカ感染症(うんちから)
・仮性結核(うんちから)
・回虫幼虫移行症(うんちから)
・エキノコックス症(うんちから)
・犬ブルセラ症(犬が流産したときの排泄物などから)
・SFTS/重症熱性血小板減少症候群(マダニから)
病気の横にある()は、どれも「犬から」ということです。
情報ソースは東京都保健福祉局です。
つまり犬との接触や、うんちやおしっこで感染する感染症もあります。
これらは「人間の赤ちゃんがかかる感染症」ではありません。
成人の人間も犬から感染症をもらう可能性はあります。
人間の赤ちゃんが犬から感染症をもらわないためにするべきこと2つ
1つ目の対策は、犬を動物病院に連れて行くことです。
人間の赤ちゃんが犬から感染症をもらわないためには、まず「赤ちゃんがやってくる日」の、遅くても半年前には犬の病気の検査をしましょう。
直前では遅いです。
なぜか?
治療に時間がかかるためです。
感染症の治療は、継続的な服薬や治療でようやく完治します。
完治させるために、少しでも早く犬を検査して、必要な治療をしてください。
2つ目の対策は、犬との接触は少しずつ増やして行くこと、です。
犬は、犬種にもよりますが、飼い主に忠誠心を誓います。
家族をトライアングルのピラミッドで理解します。
つまり犬は、飼い主には忠誠を誓って「わたしのボス!私の世話をしてくれる人だ!この人の言うことを聞く!」と理解しますが、これまでの生活に突然現れた赤ちゃんは、犬にとっては「新参者、私より格下」と考えるわけです。
わかりやすく言うとマウンティングです。
赤ちゃんに対して「私の方が、家族ピラミッドの中で格上よ」と考えます。
犬によっては、飼い主が「あやして抱っこして、可愛いね」、と手間をかける赤ちゃんに対して、嫉妬をして威嚇したり攻撃をしようとしたりする犬もいます。
犬が赤ちゃんに対してどのような反応を示すかが全く未知なので、最初は「全く接触をさせない」くらいでちょうどいいです。
ベビーベッドから出すことなく、出しても犬を同じ部屋に滞在させることもせず。
赤ちゃんが家にやってきて1週間は全く接触させなくてもいいぐらいです。
だんだん接触を増やしていくにしても、必ず保護者が様子を見て、目を離さないようにします。
例えば食糞癖がある犬が赤ちゃんを舐めたらどうでしょう。
うんちやおしっこを感染源とする感染症をもらってしまう可能性もあります。
保護者が様子を見て、過度な接触がないようにします。
人間の赤ちゃんと犬の生活で気をつけるべきこと2.人間の赤ちゃんのアレルギー
アレルギーって、どうしてかかるんでしょうね。
普通であれば無害なものに対して、身体が異常な免疫反応を起こすことでアレルギー反応が起こります。
原因には遺伝と環境があり、人それぞれのアレルゲン(アレルギーの原因物質)を調べることになります。
「どうしてこの人はアレルギーじゃないのに、私はアレルギーなの?」、これがわからないからみんな大変な思いをしているんです。
人間の赤ちゃんが、ハウスダストや犬のアレルギーを持っていると、犬と一緒に暮らせないことがあります。
人間の赤ちゃんをアレルギーから守るためにするべきこと2つ
1つ目は、部屋を清潔に保つことです。
犬の毛、犬のふけなどが落ちたままにしないようにします。
2つ目は、可能な限り早い段階でアレルギー検査をすることです。
例えばご両親のどちらかが食物アレルギーを持っていると、赤ちゃんも遺伝から同じアレルギー反応を示すことがあります。
つまりミルクや母乳から〜離乳食を食べ始める前に、アレルギー検査をして、アレルギーを持っているか、原因物質は何かを知っておいたほうがいいということになります。
その時に、食物以外にもアレルギーがあるのかないのか、検査できる段階で早めに検査しましょう。
もし赤ちゃんに犬アレルギーがあるときは、家族会議です。
犬との生活に人間の赤ちゃんが登場したときは、人間の赤ちゃんにも、犬にも、両方にケージが必要です!
人間の赤ちゃんと犬が一緒に生活を始めるタイミング、それは家族が妊娠をしたり、養子を迎えたりするタイミングでしょう。
もともと犬と暮らしているのであれば、その犬にとって「家に最初にいたのは私(犬)」です。
しかし赤ちゃんも、「新参者だけど、掛け替えのない大切な家族」です。
人間の赤ちゃんも犬も、どちらも尊重してあげるために、距離感と接触方法や回数を試行錯誤するために、両方にケージを用意して、行動範囲を制限しましょう。
ケージでなくても、飛び出し防止柵でも大丈夫です。
犬にとって「これまで自由に行き来できた場所」が自由に行き来できなくなることは不満になってしまいます、またなぜ行き来できなくなったのか言葉で説明することもできません。
人間の赤ちゃんと犬が共存するコツ1.赤ちゃんの部屋を用意
犬にとってもストレスなく生活させてあげるために、赤ちゃんが来るとわかったらすぐに「赤ちゃんの部屋(ゆくゆくは子供部屋)」を用意して、そこに犬は出入りさせないようにしてもいいでしょう。
「なんだかわからないけど、ここには入ってはいけないらしい」ということを犬は理解してくれると信じて、赤ちゃんがまだいなくても、犬が出入りしないようにします。
すると赤ちゃんが実際に使い始めてからも、犬が出入りしないようになるでしょう。
人間の赤ちゃんと犬が共存するコツ2.犬を清潔で健康に保つ
・こまめに動物病院に連れて行く
・検査をする
・狂犬病の注射は必ず打つ
・歯みがきをする
・舐めグセを抑える
など、犬と人間が過度に接触しすぎない、したとしても問題がないように、犬をこまめに動物病院に連れて行くとか、トリミングをするとか、ブラッシング〜シャワーを浴びさせるとか、犬をこぎれいに保ちましょう。
人間の赤ちゃんと犬が共存するコツ3.犬のくせを直す
犬自身が精神的に安定していることも大切です。
噛んだり引っ掻いたり威嚇したりという癖がある犬は、日頃からそのようなクセをなくすように、ドッグトレーナーさんにトレーニングしてもらってもいいでしょう。
また食糞など、健康に関わる癖をやめさせるようにすることも大切です。
人間の赤ちゃんと犬が共存するコツ4.犬にとって「家族の中で最も力のある人=ピラミットのトップの人」が、「犬も赤ちゃんも大切な存在だよ」であると示すこと
犬が赤ちゃんに無用なマウンティングをしないよう、犬も大切である、赤ちゃんも大切である、ということを示してあげましょう。
「この赤ちゃんは、ボスにとって大切な存在なんだ」と、犬もきっと理解してくれます。
もちろん理解できない犬もいるかもしれません。
しかし赤ちゃんを育てるのが大変なことと同じように、犬も死ぬまで赤ちゃんのような存在なので「私(飼い主)はあなた(犬)のことも大切に思っているのよ、でも赤ちゃんも大切なのよ、だからあなた(犬)も赤ちゃんのことを大切にしてあげてね」という気持ちで行動して言い聞かせれば理解してくれます。
そしてきょうだいのように赤ちゃんと犬が共存して育っていったご家庭を何件も知っています^^
結論:人間の赤ちゃんにも犬にも居場所を作る
犬にケージやサークルを用意します。
「この範囲内にならいていいけど、ここから出ちゃダメよ」というしつけをします。
犬にとって、奇声を発したり予測できない動きをする赤ちゃんは、不思議な存在です。
ストレスになることも考えられるので、赤ちゃんと距離を保つことのできる居場所を作ってあげて、くつろげるようにしてあげます。
さらに言うと、犬が1歳未満の「アテンションプリーズ!」「わたしに構って!!」という年齢の時期に赤ちゃんを家族に迎えるのは得策ではありません。
しつけが十分ではないために、赤ちゃんに嫉妬をする可能性も高いためです。
調整できるのであれば、犬と赤ちゃんの年齢はよく考えて調整したほうがいいです。
赤ちゃんにも、赤ちゃんの居場所を作ります。
子犬が過ごす場所と同じようなものです。
ケージで囲って、必要のない場所に行かないように、床が痛かったり硬かったりしないようにマットを敷いて。
犬が急に接触したり噛んだりしないように、赤ちゃんだけの居場所を作ってあげてください。
犬はいくつになっても赤ちゃんのままのような生き物です。
もちろんしつけ次第で賢く、分別がつくようになります。
ただしもちろん、成人男性でも手に負えないような気質になることもある犬種もいます。彼らも彼らの生まれながらの気質を持っていて、それは仕方がないことです、そういう性格でそういう遺伝子で生まれたんです。
犬の性格や気質は、飼うと決めたなら人間がうまく合わせてあげなくてはいけません。
犬種、犬の年齢、人間の年齢、人間が犬にしつけをしたのか、しつけができるのかなど、きちんと条件を整えてから犬の赤ちゃんや人間の赤ちゃんを迎えてあげてください。
犬と、人間の赤ちゃんがうまく共存できるご家庭が増えますように。