犬がストレスを感じる原因、行動、ストレス解消方法を納得のいくまで調べました
人間にもストレスがかかるように、犬にもストレスはあります。
どのような時にストレスを感じるのでしょうか?
犬にストレスがかかるタイミングがわかれば、その時に犬が落ち着くようなことをしてあげたり、抱きしめてあげたり、飼い主が犬をケアする行動をすれば犬のストレスを減らすことができるかもしれません。
ここでは、犬にストレスがかかるタイミングと、ストレスを感じた時にする行動、解消/軽減する方法を紹介します。
- 犬にストレスがかかる10のタイミング
- 1.自分の家以外の場所、慣れない場所に行く
- 2.自分の家ではない場所に預けられる
- 3.慣れない交流が発生するとき
- 4.病気や老化で体が思うように動かないときなど
- 5. 1頭で過ごしているとき
- 6.自分の居場所が清潔ではないとき
- 7.十分に遊んでいないとき
- 8.十分に走っていない、体を動かすことができていないとき
- 9.飼い主とのコミュニケーションが十分ではないとき
- 10.睡眠不足
- 犬がストレスを感じている時にする行動5種類
- 犬のストレスを解消/軽減する方法7つ
- 1.動物病院に行くのではなく医師に来てもらう
- 2.動物病院で他の犬と出会わないような、個室診療タイプの病院を選ぶ
- 3.問題行動や、普段と違う行動があるときはすぐにかかりつけの獣医に相談する
- 4. 1頭で過ごす時間を短くする
- 5.犬のテリトリーを清潔にしてあげる
- 6.飼い主や一緒に過ごしている犬など、愛犬が気を許している相手と十分にコミュニケーションをとり、走って、遊んで満足できるようにしてあげる
- 7.満足のいく眠りが取れる環境を整えてあげる
- 我が家の愛犬のストレス
犬にストレスがかかる10のタイミング
1.自分の家以外の場所、慣れない場所に行く
動物病院、引っ越し、休日の旅行など、犬にとって苦手意識を感じる場所に行かなければいけなかったり、見慣れない場所に連れて行かれるような環境の変化は、犬にとってストレスの一因になります。
2.自分の家ではない場所に預けられる
ペットホテルやしつけ教室、しつけ学校など、自分の家ではない場所で自分の家族ではない人間や犬と過ごすと、ストレスの一因になります。
3.慣れない交流が発生するとき
ドッグランや犬OKのレストランなど、飼い主都合で他の犬に出会った時や、全く吠えない犬がやたらと吠える犬に遭遇するなども、ストレスの一因になります。
全く吠えない犬にとっても吠える犬はストレス、吠えている犬もストレスや脅威を感じているので吠えてしまっています。
4.病気や老化で体が思うように動かないときなど
例えば、去勢手術や避妊手術の術後にエリザベスカラーを巻かないといけない、外してはいけない、そのせいで行動が制限される。
走り回るのが大好きだったのに脚の手術をして思うように走れない、遊べないなどのシチュエーションも、犬にとってストレスの一因になります。
5. 1頭で過ごしているとき
犬は本来、群れで過ごす習性をもった生き物です。1頭で長時間留守番をするなど、飼い主と離れて過ごすことでストレスになることがあります。
アメリカ、ドイツ、スウェーデンなど、犬の長時間の留守番をしてはいけないと法や州法、条例などで定めている国もあります。
6.自分の居場所が清潔ではないとき
犬は清潔さを好む生き物です。清潔にしたいという気持ちが働くからこそ食糞をしてしまう、という例もあるようです。
自分の居場所が不潔なままだと、ストレスを感じる犬もいるでしょう。
7.十分に遊んでいないとき
ボールで遊びたい、引っ張りっこ遊びをしたい、でも飼い主が仕事や家事で十分に遊んであげていない、これも犬のストレスにつながります。
8.十分に走っていない、体を動かすことができていないとき
1頭と人間で暮らしていると、人間の家族のライフスタイルによっては全く遊びが足りていないこともあります。
人間が1人と1頭の犬で暮らしているために、散歩のスケジュールをうまく分担できず全く散歩に連れていけていないとか、
中型犬以上の体格の大きさなのに全く運動量が足りていないとか、
犬の性格や気質、習性に合うようなライフスタイルを提供してあげることができていないと、犬はストレスを感じます。
9.飼い主とのコミュニケーションが十分ではないとき
犬は犬と比べると、構ってほしい、注意を向けて欲しいという気持ちが強い生き物です。
多頭飼いで複数の犬と生活していると犬同士のコミュニケーションや取っ組み合いで遊んだりすることで満足する犬もいます。
しかし犬種や性格によっては「自分の飼い主に忠誠を誓う」「自分の飼い主から命令やコマンドが欲しい、そしてそれをきちんとこなすから、褒めて欲しい」という気持ちが強い犬種もいます。
一般的に「賢い」とか「IQが高い」と言われる犬種の犬ほど、何かを頼まれて、頼まれたことをやり遂げるとか、頼まれたことをやり遂げるのでご褒美をもらうとか、そのような一連のコミュニケーションを楽しむ傾向にあります。
犬の持つ気質に対してのコミュニケーションが足りていないと、コミュニケーション不足でストレスを感じることがあります。
10.睡眠不足
大きな音がする花火、突然家族として加わった赤ちゃんの泣き声など、犬にとってのこれまでの環境が変わる、音や部屋の騒々しさから睡眠時間が分断される、睡眠のタイミングが細切れになり睡眠不足が続くとストレスが溜まります。
例えば狭いケージに入れられ、ケージが山のように積まれ、繁殖をするためだけの環境にいる犬などは、周囲の犬の鳴き声や動く音などで安心して休息をとることができない環境にいるため、相当なストレスが溜まっています。
犬がストレスを感じている時にする行動5種類
・あくびが多すぎる、遠吠えをする、「クーン」と鳴く
・自分の鼻、口の周りを舐める
・自分の足を舐める、噛む、遊ぶ
・しっぽを追いかける
・お腹を壊して下痢をする
このような症状が出たら、「なぜこのような症状が出たのか?」「最近、犬にとってストレスになるような何か変化があっただろうか?」と考えてあげましょう。
例えば旅行や引っ越し、部屋の模様替え、いつも使っている毛布を洗濯した、大好きだったおもちゃを捨ててしまったとか、
人間にとっては良かれと思って起こした良い変化に見えることでも、犬にとっては「環境の変化」になってしまいストレスを感じているようなこともあるかもしれません。
血尿や痙攣、震えなど、身体に異常な症状が出ている時は「ストレスかも?」というよりも「ストレスが高じて病気になった可能性もあるのでは」と重めに疑って、動物病院に行く、このくらいの用心深さを持っていいのではないかと思います。
何かが見つかってから、悪化してから、では遅いので。
犬のストレスを解消/軽減する方法7つ
1.動物病院に行くのではなく医師に来てもらう
往診を行う獣医師に、いつも過ごしている家に来てもらうことで、「動物病院の建物を見ると体がこわばる、暴れる、鳴く、車に乗るだけで動物病院を連想するので車に乗りたがらなくなる」といったストレス症状を和らげることができます。
2.動物病院で他の犬と出会わないような、個室診療タイプの病院を選ぶ
動物病院で見慣れない動物たちと一緒に過ごさなければいけないことがストレスになることもあるため、他の動物や飼い主とはほとんど顔を合わせないような個室で診察してくれるような病院を選ぶのも良いでしょう。
3.問題行動や、普段と違う行動があるときはすぐにかかりつけの獣医に相談する
食欲がない、いつものご飯を食べない、破壊行動がひどい、無駄吠えが増えたなど、いつもとは違う様子が見られたら獣医師に相談することも大切です。
いつもと違う様子や問題行動が始まった時期、始まった時期にどのようなことが愛犬の身の回りで起きたか、などを振り返っておくことも、獣医師の診察の一助になるでしょう。
4. 1頭で過ごす時間を短くする
お留守番の時間を短くしてあげましょう。
1頭で過ごす時間を少しずつ長くしていき、少しずつ慣れさせても良いでしょう。
いわゆる分離不安というものです、分離しすぎて不安を感じさせることのないようにしてあげましょう。
5.犬のテリトリーを清潔にしてあげる
犬のケージやトイレなどは常に清潔に保ってあげましょう。
トイレシートの交換をこまめにする、消臭効果の強いトイレシートを使うなど、できる工夫はあります。
6.飼い主や一緒に過ごしている犬など、愛犬が気を許している相手と十分にコミュニケーションをとり、走って、遊んで満足できるようにしてあげる
犬が信頼している飼い主や家族が、十分に遊んであげることで、犬が笑顔になる時間を増やしてあげましょう。
SNSで見かける犬の写真でも、
飼い主は「かわいい〜」というようなコメントを寄せて投稿しているけれど、写真を見ると仏頂面、楽しくなさそう、という様子もよく見ます。
愛犬にとって嬉しい時間、楽しい時間を増やしてあげるとストレス解消につながります。
7.満足のいく眠りが取れる環境を整えてあげる
犬は鼻も耳も良いため、眠っていてもすぐに目を覚ますことが多いですが、そんな犬でも安心して眠れるような環境を整えてあげましょう。
・きちんと食事をして満腹である
・しっかりと運動をして満足をしている
・部屋の香りがきつすぎない
・大きな音がしない
・適度な暗さがある
・乾燥しすぎていない
・喉が渇いた時にすぐに水を飲むことができる
・寝床は清潔である
・飼い主が近くにいることがわかる
・寒すぎない暑すぎない
など、挙げればきりがありませんが、犬にとって寝心地の良い空間を作ってあげます。
例えばたくさんのきょうだい犬や家族と幼少期を過ごした犬は、子犬の頃に1頭で眠ることに慣れていないため1頭で過ごすことがストレスになり、飼い主の近くで眠りたがることもあります。
犬にとっての寝心地の良さ、住みやすさは、人間と同じで幼少期、赤ちゃん時期に関連していたり、しかし犬独特の習性であったりと、犬それぞれで違います。
我が家の愛犬のストレス
私の感じる、我が家の愛犬のストレスポイントは以下です。
・お留守番
・食事前
・私が長風呂に入っている、料理などに夢中になってい流などで私と切り離されている、近くにいない、姿が見えないのでどこにいるか定かではない
・(犬自身の)お風呂
・動物病院(しかし大好きな看護師さんがいるので基本的には大丈夫、爪切りの時などに怯えている様子が見受けられます)
・耳掃除
・目ヤニ取り
この辺りでしょうか。
ストレスポイントに関しては、なるべく「ストレスがかかることが終わったら、おやつをあげて、褒める」というふうにしています。
あとは、我が家の愛犬は、お腹がすきすぎると吐きます。
例えば前日のPM6:00(18:00)にご飯をあげました、それから飼い主たちが寝すぎて、朝起きたのがAM11:00でした、そうすると前の食事から時間が17時間もの間隔があいています。
これは、成長期の犬でなくてもお腹が空いてしまう時間差です。
このような時はお腹が空きすぎて吐くので、ご飯の間隔があきすぎないように気にしています。
例えば毎朝起きると目ヤニが溜まっているので拭き取ったり、指でとったりします。
その時はすご〜〜く嫌そうなそぶりを見せます。
口を開けて、目ヤニを取ろうとする私の手を甘噛みしてきます。
しかし終わって "Good girl!" と言うと、一目散におやつの近くに駆け寄って座り、「おやつよね!?」と言わんばかりのキラキラした表情で見つめてきます。
「うわ〜、おやつもらえるってわかってんな〜」とすぐにわかります。笑
留守番なども、どうしてもその時間があるのは仕方のないことなので、減らせないストレスポイントに対してどれだけうまく接してあげるか、どれだけ他の部分でストレス解消をしてあげるのかを考えるようにしています。
例えば変な時間になっても必ずお散歩に行くとか、お散歩に行けないなら思う存分遊んであげるとか。
楽しい人生を送ってほしい、1秒でも多く楽しい時間を過ごしてほしいので、わたしも飼い主としてがんばりたいです。
愛犬がストレスを感じていると、巡り巡って飼い主さんも「ストレスを軽減してあげたい」と、ストレスを感じてしまいます。
お互いに健やかに、ストレスなく楽しい暮らしをおくれるようにしたいですね!
参考にしたWEBサイトはこちら