犬ブログ

ゴールダー(ゴールデンレトリーバー×ボーダーコリー)の成長記録と、犬について調べたこと、知ったこと。

犬のフードアグレッシブについて〜アメリカの事例を参考に

日本ではフードアグレッシブって言うんですね。

アメリカではFood Guardingと呼ばれる行動、これは食事を目の前にした犬の行動が「食事を守ろう」として攻撃的になってしまうことを指します。

 

フードアグレッシブとは?

犬 フードアグレッシブ

犬 フードアグレッシブ

例えば飼い主が攻撃されているのを目にした犬が、攻撃者に対して吠える、噛むなどの行動を起こすことがあります。

 

これと似ていて、「自分が食事をするときに邪魔をされたり近くに人がいると、『食事を横取りされるのではないか』とでも思ったかのように噛んだりうなったりと、犬が攻撃的な性質を見せることをフードアグレッシブといいます。

 

なぜフードアグレッシブを起こすのか?

犬 フードアグレッシブ

犬 フードアグレッシブ

犬が野生動物として、食べ物や仲間や生活空間など彼らにとって大切なものを守ろうとする行動は当然の行動と言えます。

 

なぜフードアグレッシブが問題なのか?

犬 フードアグレッシブ

犬 フードアグレッシブ

 

なぜこのフードアグレッシブという行動が問題なのでしょうか。

 

犬が自分の大切なもの、特に食事を守り「飼い主を噛む」「飼い主に威嚇をする」といった攻撃的な行動を見せることで、飼い主が犬に嫌気がさして世話をするのをやめたくなったり、実際に愛想をつかして捨ててしまったり、攻撃的な気質を見せる犬に虐待をするようになったりする可能性があります。

 

また、飼い主が大人である場合「犬にフードアグレッシブの気質があるから、食事中はそっとしておこう」と分別がつきますが、子供や赤ちゃんにはそのような分別がありません。そのため食事中の犬に近づいてしまい、犬がフードアグレッシブの気質を見せて子供や赤ちゃんに噛み付く可能性があります。

 

危険ですね。

 

フードアグレッシブの対処方法(仔犬):飼い主の手から食事をすることを覚えさせる

おやつや、ドライフードを1粒ずつなど、日頃から飼い主の手から食事をもらうことを習慣づけましょう。

また、手から食べさせると同時に、食べさせながら話しかけたり、体を撫でたりします。

体を撫でるときは「頭」ではなく「体」を撫でましょう。

 

フードアグレッシブの対処方法:ご飯をあげる時の器を飼い主が抱える

・ご飯を与える時のお皿を飼い主が抱える

・犬に「待て」と待たせる

・そのご飯の皿を抱えたまま「ヨシ」と伝え、食事をさせる

・食事をしている間中、飼い主が愛犬の皿を抱えておく

 

フードアグレッシブの対処方法(保護犬):まずは愛犬の癖を知る〜静かに食事をさせる

保護犬や、多くの犬と共同生活をしていた犬は、「自分の食事を守ろう」とする行動、つまりフードアグレッシブの傾向が強いことがあります。

 

しかし犬がフードアグレッシブの傾向が強いのかそうでないのかは、様子を見てみないとわかりません。わからない場合は「自分の手からおやつや食事を与える」「器を抱える」などの対処法はとらないようにして、皿に食事を入れ、与えましょう。

食事中〜皿が空になるまで、犬の食事中にはなるべく近寄らないようにします。

 

毎回の食事の様子を見ながら、まずは「この家が安全である」「ゆっくりと食事が取れる」ことを認識してもらうまでは、半年でも1年でもまずはゆっくりと食事をさせてあげましょう。

 

子供がいるご家庭は、食事中に子供が近づくことのない場所で犬に食事をさせるようにします。別室にする、食事中に子供が犬のそばに近寄らないように指定の部屋へ行き来する場所には柵をつける、ケージの中で食事をさせるなど、子供や赤ちゃんが近づかないようにする方法はいくらでもあります。

 

犬は本能から、フードアグレッシブが治療できないことも多々あるため、「治療ができないのではないか」と思われるときは、犬が静かに食事ができるようにしてあげます。

 

フードアグレッシブを対処 / 治療できない犬

犬 フードアグレッシブ

犬 フードアグレッシブ

飼い主を守る犬がいるように、自分の食べ物を守ろうとするフードアグレッシブ。

犬が持っている性格や気性のひとつであるため、「フードアグレッシブの性格を治そうとする」のは難しいことです。

治らない犬もいます。

 

犬が食事をしているときに、予測不可能な動きをする赤ちゃんなどは犬のそばに近づけないようにしてください。

 

アメリカでは、フードアグレッシブの治療法などがきちんと解説され、推奨されている方法があります。

しかし

・この文章を書いている私自身が試したことがない

・実際に、DNA上で気性の荒い犬に対してこの治療法が効果があるのかわからない

・もし私がそれをここに執筆することで、読んでくださる方が怪我をしたり噛み付かれたりしたときに危険

以上の理由から、ここに執筆するのは避けます。

 

我が家の犬のフードアグレッシブ

愛犬には、食事中に声をかけても吠えたり噛んだりうなったりするようなことはありません。

しかし食事中に皿に近づくと、「ガガガガッ」と食べるスピードが格段に上がります。まるで「取り上げられる!」とでも思っているかのようです。

 

なぜこのような気性なのか、正直全くわかりません。

これまで生まれてから約1年、彼女(愛犬)は食事に困ったことはないはずなので、「本能かな〜?」と思って構えています。

もうきっと、仕方がないのかな、と思っています。

 

犬の食事中には近寄らないこと、私は両親にも祖父母にもこう言われて育ったので、きっと子供や周囲に知らない方がいたら、犬の食事中には近寄らないように教えてあげてください。

 

もし本当に治療をしたいと思っている方は

犬 フードアグレッシブ

犬 フードアグレッシブ

もし本当に、自分の犬のフードアグレッシブの治療をしたいと思っている方がいらっしゃるのであれば、治療は訓練士に任せましょう。また、治療をすることでどうしたいのか?も考えるといいと思います。

犬のナチュラルな気性であるフードアグレッシブを、何のために治療したいのでしょうか?同じ食卓で一緒に食事をするため?一緒に暮らす子供が危険だから?

 

犬を、静かにゆっくりと邪魔されるものがない状況で食事させてあげればいいことです。

本当に「治療」「治すための訓練」が必要なのか考えるといいのかなと思います。

 

※このコンテンツは、全てアメリカの参照元を参考に執筆しています。