犬ブログ

ゴールダー(ゴールデンレトリーバー×ボーダーコリー)の成長記録と、犬について調べたこと、知ったこと。

愛犬のしつけ〜噛む、噛みぐせを直すためにしたこと【実例】

我が家でも手を焼いている、噛みグセ。

我が家でのしつけの数々(?)を記録します。

 

まず飼い主が、「犬はどうしても噛んでしまう生き物である」と理解する

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自分自身の記憶がおぼろげですが、歯が生え変わる時期に、

「なんだか歯がムズムズする」

「抜けそうで抜けない、引っ張ったら抜けそう、でもアイタタタ」

という経験を思い出すことはできますか?

かなり遠い記憶ですが(笑)

 

歯が抜けそうで抜けない時期、人間にもあります。

そして同じように、犬にもあります。

 

犬は人間のような器用な指先を持っていないため

歯が生え変わる時期に自分で理解することができない。

「アタシ歯が生え変わりそうだからよし、ロープでも噛んでおこうかしらね」というわけにはいきません。

 

ムズムズする感覚を鎮めるために、おもちゃでも人の手でも服の袖でもいいからカミカミしたい!と本能のままに色々と噛んでしまうのが、犬という生き物です。

 

という特性をよく理解することから始めました。

 

様々な種類の「噛んでいいもの」を用意する

飼い主同士、愛犬は歯の生え変わりの時期だから何かを噛みたいのであると理解して、噛んでもいいもの、つまりおもちゃを色々な種類で揃えました。

 

平日になかなかペットショップなどに行けないので、アマゾンや楽天さんには本当にお世話になりました。

・ロープ系

・硬いもの

・中途半端に柔らかいけれど、硬さもあるもの(シリコンみたいな)

・丸い形

・細い形

・リングの形

など、同じようなおもちゃをたくさん与えるのではなく、常に少々違う形のおもちゃがあるようにしました。

飽きずに遊んでもらいたかったためです。

 

服の袖などを噛み始めたらおもちゃを差し出して、おもちゃを噛ませることができるように常にいくつかのおもちゃがある状態にし、噛むこと自体はやめさせないようにしました。

 

おもちゃを持ってくるコマンドを覚えさせる

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Get your toy

Get your ball

Bring your toy

Show me your toy

この辺りのワードを日常的に使っています。

全部、意味や目的は、おもちゃやボールを持ってこさせる言葉です。

 

服の袖やひざ掛けなど、噛んで欲しくないものを噛み始めたら、「おもちゃ持っておいで!」「あなたのおもちゃはどこ?」「あなたのおもちゃを見せてごらん!」と愛犬にコマンドの声かけをして、噛んでいいものを噛ませるようにしました。

 

ダメなことにはダメという

一度、私が大切に何年も手入れをしながら使っている膝掛けの端を噛みちぎったことがありました。

この時は、とにかくNoと言いながら、膝掛けと、噛みちぎった部分を愛犬の目の前に差し出し、「これは噛むな」という意思を示しました。

愛犬はというと、しょぼんとした顔で耳も尻尾も落としながら聞いていました。

自分でも内心「はぁ〜」と思います。No!, no!, no!, no!, となんども繰り返すのは、言っている側も気が滅入りますが、言いましたよ。

 

それ以降はそのブランケットには興味を持たなくなりました。

充電ケーブルやスマホ、ノートパソコン系も、

愛犬が家に来てすぐの頃にかなりきつくNoと言って聞かせたので、噛むことはありません。

 

ダメと言っても平気な顔をしている時には、ダメという以上のきつめのしつけもする

Noと言っても「ふ〜ん、でも言ってるだけでしょ?」というような表情をしている時、わかりますよね!?

犬を飼っていらっしゃる方であれば、絶対にわかるはず!(笑)

我が家の愛犬も、そんな顔をしている時があります。

 

もしくは「かまってもらった」と思ってシッポが動く時があります。

 

そういう時は、シッポを動かしたことにさえ声を少々荒げ、「こっちは本気で叱ってるんだよ」という意思を示します。

ひとしきり叱った後には、ケージの中に入れて少なくとも30分は無視します。

 

ケージに入れて無視をするときは「暗く、静かに」

さきほど「ケージの中に入れて少なくとも30分は無視します」と書きましたが、基本的に時間数を計りながらケージに入れるのではなく、犬の状態を見ながらケージに入れます。

 

原則は

・鳴いている時には出さない

・ケージを置いている部屋を暗くする

・私たち(飼い主たち)は楽しく過ごす

を心がけています。

 

鳴いている時に出さないのは「鳴いたら出してもらえる」と学習させないため。

部屋を暗くするのは孤独感を出すため。悪いことをするとさびしい場所で孤独になってしまうと学習させるためです。私たちは楽しく過ごすのも、愛犬の孤独感を際立たせて「悪いことをしたらかまってもらえない、孤独になる」と学習させるためです。

 

我が家はわっるいことをした時には最終的にこれをするのですが、かなり効きます。

 ケージの中に入れる前、しっかりと本気の形相と声で叱ること。

ケージから出した後も、「なぜケージに入れられたのか」を思い出させるために、噛んでしまったものや噛んだものの残骸などをしっかり見せつけて、改めてNoと伝えることも忘れないでください。

 

叱る時には叩かない

これは、実際に私がしてしまった悪い例です。

愛犬が噛む時に叩いてしまっていたのですが、パートナーに止められました。

犬も手をかざすと「叩かれる!」と感じて目をつぶるようになっていました。

飼い主の威厳を示すことは大切ですが、手が犬の近くにいった時に「叩かれる!」と思ってビビらせるなんて、悲しいことですよね。

 

叩くのはやめました。

 

Noと言って噛むのをやめたら、しっかり褒める

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これ重要だと思っています。

愛犬が噛んだ時に「かんじゃダメ」と言ってきかせる我が家のコマンドはNo bitingですが、これを言った瞬間に噛むのをやめておもちゃを持ってくるようになりました。

そんな時はものすごく褒めます!

 

「叱るのも疲れるけど、褒めるのもこんな全力で!?」

「疲れる〜!」

と自分でも思うくらいに、大げさに褒めます。

 

もちろん愛犬はシッポをぶんぶん振って喜んでいます。

噛むのをやめること=嬉しいこと、と理解してほしいのでそうしています。

ここでおやつをあげるようにはしていません。

おやつをあげるようになると、噛む〜やめる〜おやつをもらえる、と、「おやつをもらうために噛む」という理解になってしまうのではないかな?と思っているためです。

 

犬の噛みぐせを治さないのは飼い主の怠慢

犬の噛みグセは、しつけをすれば直ると思います。

しつけをして、噛まないように育てることが、飼い主の仕事だと思います。

なので、我が家も超〜しっかり取り組んでいます。

飼い主2人がぶれずに、「噛むことは、いけないことである」と日々伝えています。

 

これまでに紹介したことは全て、犬の様子を見ながら続けていることですが、「どの犬にもすぐに使えるしつけ方法が知りたい!」という方に読んでほしいな〜と思ったのはこちら、三重県の動物病院のページです。

噛みグセへのしつけ方がわかりやすく書かれています。

 

こちらの獣医師さんのブログに書かれていますが、診察中に噛まれるのはやはり獣医さんにとっても迷惑なことなのだそうです。

そりゃそうですよね。診察のプロは診察に専念するべきです。

ちゃんと躾けないと、獣医さんにも嫌がられてしまうかもしれない。

麻酔などに頼らないと治療もできなくなるかもしれない。

悲しいことです。

噛みぐせをなくすようにしないと、いろいろな影響が出てきてしまうんですね。

 

「噛みぐせを直すために、まだ試行錯誤しています」

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結論、我が家の愛犬もまだ噛み癖が完全に治ったわけではありません。

飼い主たちも努力中です。(汗)

 

特に愛犬が興奮している時、

・飼い主たちが朝起きた時

・飼い主たちの帰宅時

にはまだ、「フゥン」「クゥゥゥン」などと「その声どこから出してるの!?」と思うようなかわいらしい高い声をどこからか出しながら、興奮して、じゃれてきて、噛んでしまいます〜。

 

・野犬として生まれた子犬

・きちんとしつけをしてもらえないままある程度の年齢になってしまった犬たち

の噛みぐせを直すのは、我が家でしている、上にあげた例では改善しないこともあるのかな、とも考えます。

 

噛むこと=生きること、周囲への威嚇、自分を守るためとして生きてしまった犬は、きっと噛むことで自分を守ろうとしているはずです。

そのような場合の噛みぐせを直そうとするのは、人間にも根気強く付き合う粘り強さが求められるでしょう。逆に考えると、根気強く、暴力(叩いたり、殴ったり、投げ飛ばしたり)に解決方法を求めずに、目を見ながら言ってきかせれば理解して噛みぐせを辞めるのではないかと考えます。

「そんな単純なことで噛みグセはなくならないよ」というご意見もあるでしょう。

でも犬は賢いです。

 

単純な

・アイコンタクト

・本当にダメだと言ってきかせる

スマホの片手間で「ダメよ」と適当に言ったりするような適当なしつけはしない

・「本気で叱っているよ」とこっちも本気を見せる

これらの原則を常に自分の中に抱えながらしつけたら、犬もわかってくれるような気がするんです。

 

我が家はこんな感じで、噛みグセの改善に努めています!

 

きっといろんな方法があり、人や家庭や犬の数だけしつけ方も違うのだと思います。

獣医師は診察のプロでありトレーナーではないです。

しかしトレーナーも、トレーナーさんによってしつけ方はそれぞれ違うでしょう。かなり暴力的なしつけをする人もいると聞きます。私は、暴力的なしつけは自分がされたら嫌なので、しないようにします。

 

「犬にはこの方法をすれば絶対になおる」という方法があるのではなく、犬の様子に合わせて、目を見ながらしつけることが大切なのかなと考えます。

 

根気強く、お互いがんばりましょう。