犬ブログ

ゴールダー(ゴールデンレトリーバー×ボーダーコリー)の成長記録と、犬について調べたこと、知ったこと。

犬にマイクロチップを入れる費用と、メリットとデメリット5点

犬にマイクロチップを装着していますか?

我が家の愛犬は、まだ装着していません。

マイクロチップとは?〜犬にマイクロチップを埋め込むって、どういうこと?理解するための2つのポイント

犬 マイクロチップ

犬 マイクロチップ

1.ペットのマイナンバーのようなもの!

マイクロチップには、15桁の個体識別番号が入力されます。

 

例えば000000000000000という番号が入力されているマイクロチップを装着している犬がいるとします。

その犬が、東京都で散歩中にリードが外れて逃げてしまいました。

 

3日後、埼玉県で飼い主がいない様子の、迷子犬が見つかりました。心優しい人が保護して、警察に届け出たところ、マイクロチップを埋め込んでいることがわかりました。

マイクロチップ内の番号を確認したところ、000000000000000という番号であることがわかりました。その番号をベースに飼い主情報を調べたところ、Cさんという方が飼い主であるとわかりました。

つまり、「3日前に東京都で逃げた犬である」「Cさんの犬である」と識別できる、そして飼い主のところに戻ることができる、というものです。

 

マイクロチップは、直径が2mm程度、長さは〜12mm程度の「電子標識器具」です。

 

2.ペットのパスポートのようなもの!

海外渡航時に、パスポートのような役割を果たします。

ペットを出入国する際に「検疫」という手続きが発生するのですが、この手続きの時間がスムーズになり短くなります。

 

マイクロチップの埋め込み方法

犬 マイクロチップ

犬 マイクロチップ

犬にマイクロチップを埋め込む方法には、注射を使います。

動物病院に連れて行き、注射を打つようにしてマイクロチップを埋め込みます。

 

1.触診など、身体検査をする

2.首の後ろの皮膚の下(左側肩甲骨皮下組織)に、注射(インジェクター)を使って埋め込む

3.実際に埋め込んだマイクロチップを、機械に通して、読み取れるかどうかを確認する

4.完了

以上の流れで終了です。とっても早いですね!

 

マイクロチップに関する豆知識

犬 マイクロチップ

犬 マイクロチップ

1.メーカーによって異なる

マイクロチップは全世界/全日本共通で「似たようなもの」ですが、メーカーが異なる可能性があります。動物病院によって扱っているメーカーが違います。

 

2.ISO規格で統一されているため、メーカーが異なっても読み取ることができる

マイクロチップはメーカーによって異なりますが、違っていても読み取り合うことができます。

安心ですね!

 

 

マイクロチップ装着にかかる費用・料金:平均3,467円

犬 マイクロチップ

犬 マイクロチップ

A動物病院

・埋め込み代金は無料

・どうぶつIDデータ登録手数料1,000円

B動物病院

・4,000円

C動物病院

・5,400円

 

 

マイクロチップの装着にかかる費用や料金や価格を厳密に各都道府県ごとに出すくらいのことをしたかったのですが、診察にかかる代金を明示している動物病院自体が少なく、以上の平均値を算出しています。

A動物病院のように、かなり少額の費用で行なっているところもあれば、C動物病院のような費用の病院もあるようです。

 

犬にマイクロチップを入れるメリット2つ

犬 マイクロチップ

犬 マイクロチップ

1.行方不明になった時に探しやすい

マイクロチップを入れると、犬が行方不明になって〜別の場所で発見された時に、飼い主の元に戻る可能性が高まります。

阪神大震災の時に、マイクロチップを装着していた頃で飼い主の元に戻れた犬は多かったそうです。

 

2.飼い主も安心できる

犬は時々予想外の行動をとります。リードを外さずに歩いていて、リードが外れた経験はありますか?私はあります。

ライミングロープのカラビナのような頑丈な仕組みのリードでしたが、突然とれたことがあるのです。

また、装着しているハーネスから体がすっぽ抜けたこともあります。

そんな時、呼べば戻ってくる犬はいいですが、呼んでも戻ってこない犬もいるでしょう。

「犬の予想外の行動」や「予想外の展開」を経験したことのある飼い主さんは、マイクロチップを入れていることで安心を得ることができ、犬ともし逸れても見つかる可能性が高い、と考えることができます。

 

犬にマイクロチップを入れるデメリット3つ

犬 マイクロチップ

犬 マイクロチップ

デメリットというよりも、考えてほしいことを書きます。

1.マイクロチップを入れたからといって、ノーリードがOKになるわけではない

マイクロチップを入れていればノーリードで散歩してもいいわけではありません。犬の散歩中はリードで繋いで歩きましょう。

リードをつけずに歩く飼い主を時々見かけます。

 

2.犬が行方不明になる時に、必ず見つかるわけではない

犬に装着したマイクロチップは、読み取り機(リーダーなどとも呼ばれます)で読み取られてはじめて意味が発生します。

つまり、A県で行方不明になった犬がB県で発見されるなど、誰かが犬を発見してマイクロチップを確認して初めて、マイクロチップ内のデータを確認することができます。

犬が山に入り込んでしまって誰にも見つけられなければ、マイクロチップを読み取られることもなく、データの照会もできないのです、GPSでもありませんので、犬の現在位置がわかるものでもありません。

行方不明になった犬が、どこかの心優しい人間に拾ってもらわれて、読み取り機で読み取られて初めて意味があります。

極端な例ですが「行方不明になった犬が、悪い人に拾われてそのまま動物病院にも連れて行かれず連れ去られて飼われてしまう」という状況になってもマイクロチップが読み取られないまま、飼い主の元に戻ってくることはないでしょう。

 

3.マイクロチップを入れた後、飼い主のデータを登録しなければ意味がない

マイクロチップには番号データが入っています。

その番号データに飼い主の情報を紐付けるわけですが、その紐づけるデータは飼い主自身が登録処理をしなければなりません。

マイクロチップを埋め込んだだけでは、番号が入っているだけの状態です。

実際に関東大震災では、マイクロチップを入れている動物は多数見つかったそうですが、飼い主の情報の登録が行われていないために飼い主の元に戻れなかった動物が多数いたそうです。

日本獣医師会によると、データの登録方法は「マイクロチップ販売メーカーや地域により異なる」のだそうです。

 

犬のマイクロチップについて考えたこと

犬 マイクロチップ

犬 マイクロチップ

我が家の犬はまだマイクロチップを入れていません。

自分で調べて納得できたら入れようと思っていたためです。

今回調べた結果、早めに入れておこうと考えています。

 

愛犬はこれまで、リードを外すことがあっても呼べば必ず戻ってきていました。でも「うちの犬は呼べば必ず戻ってくるから」と思っている飼い主や犬ほど、マイクロチップを入れたほうがいいのではないかな〜と。

「必ず」や「絶対」なんてほとんどない。

犬が急なクラクションや大きな音を聞いてびっくりして飛び上がったり、走り出したりする可能性もあります。どこでどうリードやハーネスが外れてしまうかもわかりません。

また、飼い主たちが気をつけていても、「犬をしつけの学校に預けていたら、逃げ出してしまった」という例もTwitterなどで多数見ました。(悲しすぎます)

いくつもの「もしも」「万が一」があふれているので、マイクロチップは入れておいたほうがいいなと思いました。

 

しかし、それにしても、マイクロチップに紐づける飼い主の情報の登録が面倒すぎます(笑)

もう2019年なのに「専用用紙と専用封筒で登録」って!笑

全部オンラインで解決するようなことがなぜ封筒と用紙で行われるのでしょうか。

情報の登録が完了したら登録完了の通知ハガキが来るそうなのですが、なぜ2019年にハガキ?登録してから2〜3週間後に通知完了の連絡が届くのも、あまりにも遅い。

インターネットを使えば数分で済むことになぜこんなに時間がかかるのか。

さらに登録したデータの変更方法は「申込書の「飼い主控」もしくは「登録完了通知」ハガキのどちらかをコピーし、コピーした「飼い主控」もしくは「登録完了通知」に、変更する事項を二重線で訂正するか余白に変更事項を記入して、郵送又はFAXで本会あてにお知らせください。」ですよ。

・コピー

・二重線訂正もしくは余白に変更事項を記入

・郵送またはFAX

って、2019年にすること!!??超絶アナログすぎて驚きます。

「人間の筆記」は人によって字が綺麗とか汚いとか、読みづらいとか読みやすいとか、ばらつきがあります。また、情報を受け取る側によって「字が汚くて読めない」「読める」という違いもあるのではないでしょうか。

データ登録の方法がアナログすぎて笑ってしまうと同時に、情報の管理は大丈夫なのか少し心配です。

Googleフォームに必要な質問事項を用意して、入力してもらい、そのデータをそのままデータベース管理することもできるはずですし完全に無料です。なぜこんなアナログで非効率で登録料金に1,050円も取られる方法が、2019年の今も続けられているのかわかりません。

 

日本の仕組みは犬のマイクロチップに限らず、やりづらくてわかりづらくて非効率な仕組みが多すぎると感じます。

とはいえその「仕組み」を作った当事者以外の人が色々と言うのは簡単なことですよね。

多分、日本政府や特定の団体の仕事のやり方などは動物関連/関連していないに関わらず非効率なことがまかり通っていたのだと思います。

今後の少子高齢化の中で、簡単にシンプルに効率よくわかりやすく安全な仕組みが使われることはマストだと思いますので、そのようになることを祈ります。